【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
名前を呼んで駆け寄った。
わたしの声にすぐに顔を上げてこちらに気づいてくれる藍くん。
「舞彩」
手を広げくれたから抱きついた。
「やだ、藍くん。行かないで……」
藍くんはわたしの彼氏だから。
ほかのところに行ってほしくない。
「行かないよ。俺は舞彩しか見えてないんだから」
そう言って、甘いリップ音を立てて頬にキスをした。
「っ……藍くんっ」
「可愛い。このまま食べちゃいたい」
甘々モードになる藍くんは、場所も誰に見られていようと関係なく発動する。
さすがにここじゃ、これ以上は……!