【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
いっぱい可愛がらせて
荷解きをして、夕食の時間になるとレストランに向かった。
ビュッフェ方式で、好きなものをお皿によそってテーブルで食べる。
藍くんとは好きな食べ物が同じものが多いから、美味しいものを共感したり、味見し合ったり、楽しく食事をすることはできた。
でも、わたしの中で引っかかってるのはさっきの藍くんの言葉で。
本当は心から楽しみたいのに、藍くんの距離感に合わせて遠慮してる自分がいて、ちょっとだけ悲しかった。
部屋に戻ったら、あっという間に8時すぎになってた。
そろそろお風呂も入らなきゃ。
「お風呂入りに行く?」
「そうだな。行こうか」
藍くんから聞いた話だと、露天風呂もあるみたい。
今夜は満月だから、温泉につかりながら見れるかも。
……なんて、楽しみにしていたけれど。
「ただいまのお時間、混浴になっておりますがよろしいでしょうか?」