【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
温泉の入り口付近にいる女性のスタッフさんに言われて固まった。
こ、混浴……?
つまり、藍くんと同じお風呂に……っ。
すこしだけ想像してしまって、顔が熱くなった。
前に『背中を流してもらおうと思って』って言われたことあったっけ。
あのときは冗談混じりだったけど、こんな状況じゃ本当に……。
「教えてくださりありがとうございます」
藍くんがスタッフさんにお礼を言うと、お風呂セットを抱えるわたしの手をとった。
「舞彩、部屋に戻ろう」
そう言って、来た道をたどっていく。
あれ……?
お風呂、入るのやめちゃった?