【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


〝ただいまの時間〟って言ってたから、ちゃんと男女分かれたら改めて行くのかな。


……そうだよね。

新幹線に乗る前に藍くんに話しかけてたお姉さんたちみたいに魅力的じゃないから、行こうと思わないよね……。


部屋に入ると、入り口のすぐそばで藍くんが足を止めた。

そのまま背中にぶつかって、あたった鼻をおさえる。



「わっ……ごめんね」



急に止まるからびっくりした……。

わたしが謝ると、藍くんがくるりと向きを変えてジリジリと近づいてきた。


んん? 藍くん……?

ゆっくり迫られて背中にドアがあたると、手を伸ばして後ろのドアに体重を預ける。

そして、わたしの肩に藍くんの頭が乗った。


ち、近いよ藍くん!

どうしたの……っ。



「さすがに舞彩の姿をほかのヤツに見せるとか無理」

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