【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


自信がなくて、言っててだんだん悲しくなっていたら、それを優しくすくい上げるようにはっきりと答えてくれた。



「舞彩がいるだけで、俺の心臓がこんなにうるさい」



わたしの手をとって自分の胸にあてる。

藍くんの心臓の音がダイレクトに伝わってきた。



「すごいドキドキしてるし、頭の中は舞彩でいっぱいだし、舞彩のことしか考えられない」



いままではお兄ちゃんとしても、いまは彼氏としても大好きな藍くんにそんなふうに想っててもらえるのも、体で示してくれるのも……嬉しい。

だから、同じ気持ちをわかってほしいな。



「わたしもだよ」



藍くんといると、ドキドキしてばっかり。



「舞彩は可愛すぎ」



そう言って、おでこにチュッとキスをしてくれた。



「引き止めてごめん。ゆっくりお風呂に入っておいで」



手を繋いで洗面室まで連れてくれると、お風呂のドアも開けてくれた。

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