【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
藍くんが王子さまのように手を差し伸べてくれた。
その手をとって、一緒にバルコニーのベンチに並んで腰をかける。
手を繋いだまま肩がくっついた。
このまま、藍くんに甘えたいな……。
そんな気持ちが大きくなって、藍くんの肩に寄りかかった。
「どうした? 舞彩」
いまなら……素直になれるよ。
「藍くんとくっついてたくて」
ずっとお兄ちゃんとして見てたから。
好きって気づいても素直に甘えられなかったから。
今日はふたりきりで、すぐそばに藍くんが優しい顔でいてくれるから、そのまま……甘えちゃいたい。
「……そんな可愛いこと言うと、いろいろ抑えられなくなるよ」
「え……ん……っ」
藍くんから柔らかな唇を重ねるようなキスが降ってきた。
わたしが後ろに倒れないように支えながら角度を変える。
「ん……藍く……んっ」