【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
甘すぎて、とろけそうで藍くんの裾をぎゅっと握った。
そんな合図に気づいたのか、ゆっくり離して見つめられる。
「もうだめなの?」
「だって……」
藍くんが甘すぎるから……っ。
すぐにクラクラになっちゃうよ。
体だってこんなに熱くなってるのに……。
「俺さ……」
また耳もとに顔を近づけて囁かれた。
「今日は……ずっと我慢してたんだよ」
え……?
「我慢……?」
「そう。舞彩とこうしたいと思ってた。けど、我慢が効かなくなったら、舞彩のことめちゃくちゃにしちゃうから」
「ええっ……? 藍くんがそんなこと……」
「しちゃうよ。俺、男だから」
「っ……」
それは……つまり、少女マンガでいうすごくすごく甘いシーンで……。