【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


たまに感じるみんなと似てないところは、本物の兄妹じゃないから……だったんだ。



「ずっと隠しててごめん。でも、いつか言わないといけないと思ってた。彩も大きくなって自立し始めたから、今日伝えようって父さんと母さんと決めてたんだ」

「うん……」



お父さんもお母さんも翠くんも、このことを知ってたのにわたしたちのためにずっと黙っててくれたんだ。

もし、幼いころに知ってたら、家族同士でもっと気を遣ってたかもしれない。


ここまで家族みたいに過ごせたのは、内緒にしてくれていた3人のおかげ……なんだよね?



「……なんか、いろいろ納得してきた。だからけっこう早い段階で部屋も個別にあったんだ。風呂も男女だからってまーやだけ別だったしな」



桃くんが考えながらつぶやいた。

たしかに、桃くんの言うとおり。


いま考えればいろいろ当てはまるかも……。



「つーか、さっきから藍都は黙ってるけど、お前は知ってたの?」

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