【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
桃くんが気づいて藍くんを見る。
驚いているのは桃くんや橙ちゃんで、藍くんは初めて聞いたような反応じゃない。
まさか、藍くんも……?
「知ってたよ」
「……マジかよ」
藍くんは知ってたんだ……!
じ、じゃあ、いままでわたしを気にかけてくれたり、優しくしてくれたり、手を繋いで引っ張ってくれたのも、知っててやってくれてた……?
本当の妹じゃないって、わかってて……?
「……だからって、俺らにとっては大事な妹には変わりないだろ。いままでも、これからも、舞彩を大事にする」
翠くんも藍くんも本当のことを知っていたはずなのに、そんなこと感じさせないくらい、わたしのことを大事にしてくれていた。
わたしも、変わらずみんなと接していいのかな……?