【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


°


部屋に行ってベッドに横たわっても、頭に浮かんでくるのは翠くんの話。

わたしとみんなが、血の繋がった兄妹じゃないってこと。


まだまだ信じられないよ……。


——コンコン

ドアからノックの音が聞こえてきた。



「舞彩。起きてる?」



廊下から声をかけてくれたのは藍くんだ。



「うん、起きてるよ」

「部屋に入ってもいい?」



いま思えば、藍くんは部屋に入るときも絶対ノックしてくれてた。

今日のことを知ってたから、ずっと気を遣ってくれてたんだ。

ベッドから起き上がって足をおろす。



「いいよ」



返事をすると、部屋のドアが開いて藍くんが入ってきた。



「隣、座るよ」

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