【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
「うん……」
わたしの横に藍くんが腰をおろすと、ベッドが少しだけ沈んだ。
ずっと一緒に育ってきた藍くんだから、どんな気持ちで接したらいいか悩んじゃう……。
「今日の話、信じられないよな」
わたしが考えていることをすくい上げるように藍くんが話す。
「……うん」
「俺も、最初はそうだった」
「藍くんも……?」
「もちろん。生まれたときから一緒にいるみたいなものだったから」
藍くんはわたしよりひとつ年上だから、そのときは3歳。
覚えてるころの思い出は、みんないたもんね……。
「藍くんはいつから知ってたの?」