【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
「……小学5年生の夏かな」
けっこう前……!
その頃って、藍くんが急に大人っぽくみえたときだよね。
高学年って違うなって……。
「たまたま聞いちゃったんだ。父さんと母さんがリビングで話しているのを。
宿題でわからないところを聞こうとしたら、舞彩のこと話しててさ。『もう高学年になったから、藍都になら』って教えてくれた」
藍くんも突然だったんだね……。
「はじめは信じられなかったよ。
でも、意識してみると、舞彩は母さんに似てるところが多くて、俺たちが持ってない優しさや気配りがすごくできる温かい子だなって思った」
「そんな! わたしはたいしたことは……」
「いつも助かってる。だから、俺たちには舞彩が必要だし、5人で白石兄妹だ」