【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
「橙くんの言うとおりだな。これからもまーやの頼れる兄でいられるようにしっかりするからな」
いつもの桃くんに戻ったのか、ニカッと歯を見せて笑顔で頭を撫でてくれた。
「うん……!」
桃くんはこうじゃなくっちゃ。
わたしも笑顔を返すと、今度は翠くんが乗っかってきた。
「彩の兄は桃だけじゃないけどな」
「……けっきょく、翠聖も舞彩のこと放って置けないのな」
それにあきれた藍くんが突っ込んだ。
「あははっ。みんな彩ねぇのこと大好きすぎ!」
「「「当たり前」」」
「ふふっ」
白石家は本当にあたたかい。
やっぱり、みんなは紛れもないわたしの大好きな家族だよ。