【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


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次の日。

朝起きて準備をしてからリビングに行くと、翠くんがキッチンで作業をしていた。

これは、わたしがいつも見る光景と日常。



「彩、おはよ。ちゃんとひとりで起きれるなんて、彩は偉いね」



爽やかな笑顔でフライパンを動かす翠くん。

翠くんは褒め上手で、人のいいところを見つけるのが得意。



「そんなことないよ。みんなのために朝ごはんを作ってくれる翠くんこそすごいよ」

「俺は長男だからね。そろそろ朝ごはんできるから、3人を起こしてくれるかな」

「うん! わかった……!」



翠くんに頼まれて、まずは桃くんの部屋に行った。

ノックをして起きてるか確かめる。



「桃くん。起きてる?」

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