【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
声をかけても返事はナシ。
……まだ寝てるのかな。
「開けるよ?」
ドアを開けたら、ベッドで寝ている桃くんが目に入った。
近くまで行って、また声をかける。
「桃くん、朝だよ。起きてっ」
「んー……」
顔の上に手を乗せて、眩しそうにゆっくり目を開ける。
ばっちり目が合ってひと安心。
よかった。すぐに起きてくれた。
桃くんは寝起きがいいから助かるよ。
「まーや……」
「桃くん、おはよっ」
「……おはよ。びっくりした。天使がいるのかと思った」
「えっ……!」
天使……!?
昨日のワンピース姿が離れないのかな……!
わたしが反応に困っていても、決して冗談じゃない表情で微笑んだ。
「可愛い。今日も起こしてくれてありがと」