【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
「……そっか。ちなみに、それって弟たちを起こすこと?」
「えっ! ど、どうしてわかったの?」
桃くんはエスパー!?
「いつものルーティーンじゃん。まぁ、俺をいちばんに起こしてくれたってことで許す。……けど」
ゆっくり起き上がって、ジッと見つめてきた。
「藍都には気をつけてね」
意味があるような言いかたで忠告された。
「う、うん……」
昨日に続き、なんだか警戒するよう言われてる感じがする。
どうしてそんなことを言うのか、このときは気づかなかった。
*
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桃くんの部屋の隣にある藍くんの部屋に行き、同じようにドアをノックした。
「藍くん、起きてる?」
返事を待っても返ってこなかった。
……まだ寝てるみたい。