【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


「……そっか。ちなみに、それって弟たちを起こすこと?」

「えっ! ど、どうしてわかったの?」



桃くんはエスパー!?



「いつものルーティーンじゃん。まぁ、俺をいちばんに起こしてくれたってことで許す。……けど」



ゆっくり起き上がって、ジッと見つめてきた。



「藍都には気をつけてね」



意味があるような言いかたで忠告された。



「う、うん……」



昨日に続き、なんだか警戒するよう言われてる感じがする。

どうしてそんなことを言うのか、このときは気づかなかった。



°


桃くんの部屋の隣にある藍くんの部屋に行き、同じようにドアをノックした。



「藍くん、起きてる?」



返事を待っても返ってこなかった。


……まだ寝てるみたい。

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