【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
「開けるよー……」
そっとドアを開けて、藍くんが寝てるのを確認する。
近づいたら、綺麗すぎる寝顔に見惚れちゃいそうになった。
いつもはクールな藍くんだけど、寝顔は幼いころから変わってない。
母性本能がくすぐられて、お兄ちゃんなのに弟を見ているみたいで愛おしく思えちゃう。
……って、そんなこと考えてる場合じゃない!
「藍くん、朝だよー」
藍くんは桃くんと違って、寝起きはいいほうじゃない。
起こす声はなかなか届かないから、体も揺すって声をかける。
「藍くん。起きてー……きゃっ」
藍くんの腕が伸びてきて、体をベッドに引き寄せられた。
気づけば目の前に藍くんのパジャマごしの胸があって……。
……わたし、抱きしめられてる!?