【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
「藍くん……っ」
ち、近い……!
さすがに昨日の話があってからじゃ、意識しちゃうって……!
「ま……あや」
ひとりごとみたくつぶやく藍くんが、わたしの名前を呼んでくれた。
「お、起きた……?」
「んー……」
「ひゃ……っ」
さらにぎゅーっと力強く抱きしめて離そうとしてくれない。
「あ、藍くん……! わたし、抱き枕じゃないよ……っ」
夢の中でなにと勘違いしてるんだろう……っ。
「ん……」
わたしの声が届いたのか、力がすこし弱まった。
見上げれば、藍くんの眠たそうな目と視線が絡む。
「……おはよ」
「お、おはよう。藍くん……」
あれ……?