【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
このぽかぽかと温かい気持ちは、ずっと大切にとっておきたいな……。
「彩ねぇが泣きそうになると、僕も涙腺緩む〜」
「まーや。これで感動してたら、今日が持たなくなるぞ?」
「そうだね。今日はみんなで遊園地に行くんだから」
えっ……!
次々とやってくるサプライズに、思わず声が漏れた。
「今年もみんなで行けるの……?」
いままでもわたしの誕生日に5人でお出かけをしてた。
今年は翠くんが大学生になって、アルバイトもして忙しそうだったから、揃ってのお出かけは難しいと思ってた……。
「行けるよ。父さんと母さんにも言ったくらい。そしたらさ……」
翠くんが藍くんを見ると、藍くんが背中からわたしの目の前にギフトラッピング袋を出した。
桜色の袋に明るめの黄色いリボンがついた、両手で受け取って持てるくらいの大きさのもの。
「これ、父さんと母さんからのプレゼント」