【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
それがわかってから、なんだかウソをついてる気持ちになって胸がザワザワする。
「いいなぁ、あんなイケメンなお兄ちゃんがいて。
桃綺先輩は手を振れば笑顔で応えてくれて、女の子の扱いめっちゃ上手いし、
藍都先輩は勉強もスポーツもできて完璧で、女子に興味ないけど彼女ができたら一途に愛してくれそうだよね……。
クールな姿がもはや目の保養……」
「そう……かな?」
みんなそんなふうに思ってるんだ……。
昨日の桃くんはわたしをお姫さまみたいに扱ってくれたし、藍くんはわたしのことをずっと気にかけて優しくしてくれてた。
それも家族だからって思ってたけど、そうじゃないとなると複雑……。
いまなら女の子たちの気持ちもわかる気がするよ……。