【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


°


放課後になって荷物を整理していると、クラスの女の子がザワザワし始めた。



「舞彩ちゃん、舞彩ちゃん!」



そんな中、名前を呼ばれて見上げると、「藍都先輩が迎えにきてるよ」とクラスの子が嬉しそうに教えてくれた。

後ろのドアを見れば、軽く手を振る藍くんと目が合う。

藍くん、もう来てくれたんだ……!



「教えてくれてありがとう」

「いーえ!」



お礼を言って、藍くんのところに駆け寄った。



「藍くん、お待たせ!」

「ん」



クールな表情でニコッと微笑むと、手を差し伸べてくれた。



「荷物持つよ」



周りから見れば、完全に彼氏みたいな藍くんにわたしもびっくり。



「だ、大丈夫だよ!」

< 67 / 351 >

この作品をシェア

pagetop