【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
いつもはそこまでしないのに、急にどうしちゃったんだろう。
わたしが昨日のこと気にしてるから、優しくしてくれてる……?
「今日は教科書重い日でしょ? それくらい任せてよ」
そう言って肩にかけてるカバンを持ってくれた。
「ありがとう……」
お礼を言って、昇降口に歩き始めた。
藍くんとは、わたしが高校を入学したときから一緒に帰っている。
その理由は、藍くんが女の子が苦手……というか嫌いで、話しかけられないようにするため。
心配の意味で朝も一緒に登校をしてくれるけど、周りの反応に興味なさそうにする感じ、本当は女子を避けるためでもあると思ってる。
藍くんがひとりでいたら、すぐに女の子に囲まれちゃうからね。