【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
わたしが頭の上にハテナマークを浮かべていたら、ドアがガチャっと開いた。
桃くんの話をしていたから帰ってきたのかと思いきや、リビングに入ってきたのはお風呂上がりの藍くん。
髪の毛をタオルで乾かしながらソファに腰をかける。
藍くんにあんまり聞かれちゃいけないことなのか、翠くんは「まぁ、桃にもいろいろあるらしいから」と小声で教えてくれた。
いろいろ……。
桃くんも家族について悩んでるのかな。
翠くんと橙ちゃんとは楽しそうに話しているのをよく見るけど、藍くんとはお互いに突っかかったりしてるのが多かったり。
わたしもふたりには仲良しでいてほしいよ……。
「舞彩」