【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
Chapter*02
藍くんのとびきり甘い囁き
*
°
・
数日後のお休みの日。
起きて私服に着替えていると、ドアのノックが聞こえてきた。
「舞彩。ちょっといい?」
わたしを呼ぶのは藍くんだ。
もしかして、部屋に入ってくるってこと……?
い、いまはだめかも……!
「藍くん、いま着替えてて……」
ちゃんと声をかけてくれてよかった。
カギしてなかったから……。
こんな姿を藍くんに見せられないよ。
「……ごめん。終わるまで待ってる」
少し焦った声がドア越しから返ってきた。
それが移ったのか、わたしも意識しちゃう。
壁があるとはいえ、着替えるのも恥ずかしい。
……でも、待たせちゃ悪いから早くしなきゃ!
スカートを履いて、フリル付きのブラウスに袖を通していると……。
「まーや! すいせーが……」
「ちょ、桃綺……!」