【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


桃くんは藍くんに忠告してリビングに戻っていった。



「大事な舞彩に嫌がることするわけないだろ……」



わたしにも聞こえない声で藍くんはつぶやいた。

声の感じからして、かなり桃くんに怒ってるみたい……。


わたしが嫌な思いをしてないか、気にかけてくれてるんだよね……?



「わたしは大丈夫だよ……?」



藍くんを安心させたくて声をかけた。

そしたら、下を向いて申し訳なさそうに謝られる。



「……桃綺を部屋に入る前に止められなくてごめん」



わたしの不注意なのに、自分のせいにして……。



「藍くんが謝ることないよ」

「いや、舞彩に嫌な思いさせたから」

< 85 / 351 >

この作品をシェア

pagetop