【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
やっぱり、藍くんはわたしを気にかけてくれていた。
桃くんや藍くんに着替えを見られたのは恥ずかしかったけど、ふたりはずっと一緒に育った兄妹だし、むしろわたしこそ……。
「わたしこそ、はしたない格好でごめんね。藍くんも見たくないのに」
逆に気を使わせちゃったよね……。
「そんなことない」
「え?」
力強く言われてびっくり。
藍くんの凛々しい瞳と目線が絡んだと思ったら、困った顔になってまた別のほうを向いた。
「……いや、舞彩は女の子だから」
女の子……。
そこは、あえて〝妹〟って言わないんだ。
「男ばっかりでいろいろ気を使うだろ? 俺は、舞彩のこと綺麗だと思ってるよ」