【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
声が小さくてよく聞き取れなかった……。
「それより、マジで大丈夫? 飲み物買ってくるからベンチで待ってて」
すぐそばに3人かけくらいのベンチがあって、座らせてもらった。
「ありがとう……」
「誰かに声かけられても、『兄といる』って言えよ!」
そう言って、購買に行ってしまった。
こんなところにいて、声をかけられることないと思うけどな……。
桃くんってけっこう心配性だなぁ。
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少しして、ビニール袋を持った桃くんが帰ってきた。
「お待たせ、まーや! 誰かに話しかけられなかった?」
またまた心配そうに聞いてくる。
「ふふっ。大丈夫だよ」
「よかったー。あ、これ! まーやが好きなミルクティー。と、ロールケーキ!」