恋の色した空と君

放課後。

2人の男女が夕陽の照らす一本道を肩を並べて歩いていた。


背の小柄な美少女 (ただし、美少女であることを自覚していない) の名は綾原 穂菜々 (あやはら ほなな) 。


その隣に並ぶ高身長イケメンは入早 圭 (いりはや けい) 。穂菜々の後輩だ。


2人は部活内で、いや、学校中から付き合っているのではないかと噂されているほど仲がいい。

だが、何故かそのことを穂菜々は全く気づいていないのだ。


ーこれはそんな2人のある日、ある場所でおきた話である。ー