恋の色した空と君
「あー!違う!そーじゃなくて、圭くんってイケメンだしモテるし、身長高いから。ここみたいな他から見たら何してるか分かんないような文芸部じゃなくて、バスケ部とかの方が合いそうだなって思っただけだよ!」
だからいて欲しくないなんて思ってないよと、伝える。
っていうか、今部長いなくてよかったな。いたら「ほなちゃん私たちの部活そんなふうに思ってたの ? 」って大袈裟に泣きつかれるところだった。( ⟵もちろん私はこの部活が大好きだ。)
「じゃあ俺が邪魔な訳では無いってことですね ? 」
もちろん!という肯定も含めて思い切り首を縦に振る。
「よかったです。俺もこの部気に入ってるんで、邪魔だと思われてたらどうしようかと思いましたよ。」
抑揚の少ない声で言われると本当にそう思っているのか疑問さえ浮かんでくる。
ただ圭くんだからこそ、そういうこと言うの珍しいなぁ可愛いなぁと思ったのは、圭くんには内緒にしておくことにする。