恋の色した空と君
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「っていうか忘れてたけど理由教えてくれてないよね ? 」

立ち話から数分後、私たちはようやく歩き出した。

私はついでに忘れていたことも思い出して手を打った。


「あー、その話戻ります ? 」

「もちろん!だって気になるから聞いたんだし!」


意気込む私とは反対に答えにくそうに相槌をうつ圭くん。


「聞いても笑わないって言うなら言いますけど、」

「絶対笑わない!なので教えてくださいっ!」

パチンっと両手を顔の前で合わせる。


「はぁ…こんなの先輩にいうべきじゃないんだけどな…まぁいいか。」

答えを聞く前にため息をつかれ、その上軽くディスられた気もするがまぁ気にしないでおこう。


「俺、実は文芸部に気になる人…好きな人いるんですよ。だから、ここ入ったんです。」

そののち、圭くんの口から出た言葉は思わず歩く足を止めてしまうくらいに驚く内容だった。
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