恋の色した空と君
「確かに綺麗ですね。あっ、それなら先輩、どうして空がピンク色になるか知ってますか ? 」
唐突に圭くんが質問をした。
というか、何がそれなら、なんだ。こっちはただ空が綺麗だと言っただけ。もちろんなぜか、なんて知るはずもない。
少しの間考えを巡らせたが、結局良い答えが見つからなかった。
わたしは、「分からない」と答えかけて、ここはひとつ大喜利してみるべきでは ? と思いつく。
ちなみに、なぜそんな考えが浮かんだのか、それは自分にも分からない。
「…はっ!もしかして圭くんが私のこと好きすぎてそれが溢れちゃった結果空がピンク色に、的な ? 」
「的な ? じゃないんだけど、何馬鹿なこと言ってんですか。」