ファーストキスは俺のもの。
「どうしてですか。いつになったら僕とお付き合いしていただけるのですか?」
ぐいっと大きく一歩前へ踏み出し、距離を詰めて来た。
おおっと!?
今日はいつもと違うみたい。
気迫に押されて思わず一歩後ずさる。
「いい加減認めたらどうですか。僕のことが好きだって」
「え?」
「いいんですよ。そんな恥ずかしがらなくても。僕は白川さんの気持ちに気づいてますから」
「・・・ん?」
何を言ってるんだ?直田くん。
「あなたが僕を見る目は、いつも優しい。僕のことを好いていてくれてるんですよね?」
後ろで手を組んだまま、じりじりと距離を詰めてくる直田くん。