脱・悪役令嬢物語!!
ロバート殿下との婚約は、破滅の道でしかない。
それに何より、前世で愛した夫のことを忘れられないので、婚約は誰ともしたくない。そうでなくとも、彼は私のタイプではない。
どちらかと言ったら、やっぱり第二王子のクロード様よね、前世の推しだったし。
「なんとかできないの?」
「残念ながら、無理ですね。大丈夫ですよ、お嬢様は前世の記憶を取り戻し、まともに振る舞うことができています。それに、もし破棄されてしまったとしても、嫉妬からのいじめをしなければ酷い目には合わないはずです。」
「嫉妬はありえないよ。雅人のこと忘れられないもん。」
「そうでしたね。あなた達夫婦は見ててこっちが砂を吐きそうなぐらいラブラブでしたし。」
「ははは」
しょうがないじゃん。あれは雅人がべったりくっついてきたからだもの。まぁ、私もまんざらではなかったのは認めますけど?
雅人とは、私の前世での夫である。高校卒業間近に付き合い始め、これと行ったトラブルもなく(周りからは仲良さすぎ!と言われるほど)、二十歳ぐらいに結婚した。それから30歳になり、そして死んでしまった。
それに何より、前世で愛した夫のことを忘れられないので、婚約は誰ともしたくない。そうでなくとも、彼は私のタイプではない。
どちらかと言ったら、やっぱり第二王子のクロード様よね、前世の推しだったし。
「なんとかできないの?」
「残念ながら、無理ですね。大丈夫ですよ、お嬢様は前世の記憶を取り戻し、まともに振る舞うことができています。それに、もし破棄されてしまったとしても、嫉妬からのいじめをしなければ酷い目には合わないはずです。」
「嫉妬はありえないよ。雅人のこと忘れられないもん。」
「そうでしたね。あなた達夫婦は見ててこっちが砂を吐きそうなぐらいラブラブでしたし。」
「ははは」
しょうがないじゃん。あれは雅人がべったりくっついてきたからだもの。まぁ、私もまんざらではなかったのは認めますけど?
雅人とは、私の前世での夫である。高校卒業間近に付き合い始め、これと行ったトラブルもなく(周りからは仲良さすぎ!と言われるほど)、二十歳ぐらいに結婚した。それから30歳になり、そして死んでしまった。