初恋は苦い思い出。でも出会うべく人と出会いました
果たし状ってどんなセンスだ?
~ジルベルト視点~
「ジルベルト・ロワールよく逃げずにきたな!」
オフィーリアには内緒にしておこう。因みにフローリア嬢にも内緒だ。この場に居たら面倒だから。
ルシアンに話すと公平なジャッジがいるな。と剣術の先生に頼み来てもらった。決闘? なんてしたことがないからどういうものか分からないし学園が休みの日に行うことにした。学生同士の決闘だから命に関わる事はないと思うが念のため先生に頼んだというのもある。それにケガでもして後々面倒な事になりかねない。
「まぁね。負ける気しないし?」
「両者共口を慎むように! さてこの決闘だがお互いに何を求めるんだ?」
敗者は今後一切オフィーリアに近寄らない事。勝者に対して敬意を払う事、オフィーリアが望めば勝者と仲を深めても良い事、それに対して文句を言わない事。
ルールは簡単“負けを認めた場合”“剣を落とした場合”“先生に止められた場合”剣を使った試合だから足を使うのは禁止。という事だ。
「流石に五対一というわけにはいかないだろうから、一対一の闘いだろうが……ジルベルト君はそれで良いのか? 五回試合をして勝たなくてはいけない。不利になる」
「問題ありませんよ。とっととやっちゃいましょう!」
口を慎むように! ともう一度怒られた。そして第一戦。
「この女顔が生意気だ!」
とかかってきた子息には一瞬で勝った。
「田舎貴族が!」
とかかってきた子息の腕を剣で(木刀)叩くと剣を落とし勝った。みんな口ほどにもないんだけど……まじ?
~割愛~
最後の子息はそこそこ強かったな。うん。木刀を振り下ろし頭の前でピタッと止めたら“参りました”と降参した。