初恋は苦い思い出。でも出会うべく人と出会いました
「ちょっ、オフィーリア可愛すぎるんだけど……ん、まぁコレで皆に僕の花嫁を紹介出来たから……オフィーリアとどれだけ仲が良いかも見せられただろ。領民達の目の向けられる中でキスされて、オフィーリアは僕のものになった。もう誰も邪魔はできないよね」


 その後頭が真っ白の状態のままパレードが終わった。時間にして一時間ほどだったみたい。

「ジル、やるわね!」
「見直したぞジルベルト!」

 フローリア様とルシアン様に揶揄われても、ジルベルト様はにこにことしていた。


 その後ロワール領は花とステンドグラスだけではなく騎士が集う街であることを聞いた。だから犯罪率も少なく住みやすい街なんだ……

「今回の事で僕達がどれだけオフィーリアを歓迎しているか知られる事になるだろうから、オフィーリアにちょっかいをかける奴はいなくなるから安心して。邪魔者は排除しなきゃね」
 

 後に聞いた話によるとジルベルト様は騎士団長レベルの強さなんだとか? そうは見えない……

 その後サツマイモビジネスは大成功。王都のスイーツ店はこぞってサツマイモを使うようになり、備蓄としても優秀だった。品種改良も進んでいる。

 ちょっと過度なスキンシップは恥ずかしいし、ジルベルト様の気持ちが(ちょっと)重く感じる時もあるけれど、それくらいが私にはちょうど良いのかもしれない。



  【完】
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