初恋は苦い思い出。でも出会うべく人と出会いました

「そうなの！　行かない？　先生も付き合ってくれるって言うし、お母様もいいって言ってくれたの」

「うん、行く」

「……念のため、薬も持って行ってね」

　気を使わせてしまった……




「そうだね、持って行くよ」

　ほっとした顔をするオフィーリア。

　大丈夫？　が口癖のオフィーリアだったけど、少しずつ体調が良くなってきた時に言われた事があって、心配されすぎて冷たくあしらった事があり、それから『大丈夫？』と言わなくなった。

　心配してくれる人がいるとは幸せな事なのに……


「うん、じゃあ行こっか！　先生呼んでくるね」

　……先生を呼びに？　いや、ダメだろ！　前呼びに行った時に先生が寝ぼけてオフィーリアをベッドに倒した事を忘れたのか！　先生は寝ぼけていたと言い、土下座をして姉様は『よくある事よね。気にしないで』なんて言ったけどあるわけない！

「待った！　僕が行くから」





　案の定ベッドに押し倒された……