白い嘘と黒い真実
第6話.合コン?
ついにこの日が来てしまった。
今日のメイクは昨日動画で予習したから大丈夫。服もお気に入りのフリル付きの花柄マーメイドスカートと、白のリボン付きブラウスの組み合わせにして、アクセは少し大きめのパールピアスとゴールドのスマイル型ネックレスを付けてと。
あとは定時に仕事をさっさと切り上げて、夜を迎えるのみっ!
そう意気込んでから、私はいつもよりも更に気合を入れて業務に励む。
「真子、随分張り切ってるね。一目で今日は合コンですって分かるよ」
そんな私を隣で冷静に観察してくる紗耶の最後の一言がグサリと刺さり、思わず胸に手を当てる。
「そ、そんなに?てか、合コンじゃないし。ただの飲み会だし」
本当なら合コンでも良かったけど、紗耶もいるし、そもそも向こうはそのつもりがはないので、私のこの気合いも無意味なのかもしれない。
それでも、澤村さんが居るなら最もベストな状態で挑みたいので念入りに磨きをかけてきたけど、果たして彼に響くことがあるのだろうか……。
もはや考えとは逆行して、完全に恋する乙女な行動をとってしまっている自分に嫌気がさすけど、これはもう割り切るしかないと段々諦めてきた。
「紗耶はいつもと変わらないね。てか、高坂部長許してくれたんだ」
今更ではあるけど、こうして何の問題もなくすんなりと紗耶が飲み会に参加できる状況が少し腑に落ちなくて、私は口を尖らせる。
「彼は元々束縛しない人だから。……まあ、少しは妬いて欲しい気持ちはあったけどね」
そう言うと、紗耶は小さく溜息をついてから、視線をパソコンへと戻して黙々と作業に取りかかった。
今日のメイクは昨日動画で予習したから大丈夫。服もお気に入りのフリル付きの花柄マーメイドスカートと、白のリボン付きブラウスの組み合わせにして、アクセは少し大きめのパールピアスとゴールドのスマイル型ネックレスを付けてと。
あとは定時に仕事をさっさと切り上げて、夜を迎えるのみっ!
そう意気込んでから、私はいつもよりも更に気合を入れて業務に励む。
「真子、随分張り切ってるね。一目で今日は合コンですって分かるよ」
そんな私を隣で冷静に観察してくる紗耶の最後の一言がグサリと刺さり、思わず胸に手を当てる。
「そ、そんなに?てか、合コンじゃないし。ただの飲み会だし」
本当なら合コンでも良かったけど、紗耶もいるし、そもそも向こうはそのつもりがはないので、私のこの気合いも無意味なのかもしれない。
それでも、澤村さんが居るなら最もベストな状態で挑みたいので念入りに磨きをかけてきたけど、果たして彼に響くことがあるのだろうか……。
もはや考えとは逆行して、完全に恋する乙女な行動をとってしまっている自分に嫌気がさすけど、これはもう割り切るしかないと段々諦めてきた。
「紗耶はいつもと変わらないね。てか、高坂部長許してくれたんだ」
今更ではあるけど、こうして何の問題もなくすんなりと紗耶が飲み会に参加できる状況が少し腑に落ちなくて、私は口を尖らせる。
「彼は元々束縛しない人だから。……まあ、少しは妬いて欲しい気持ちはあったけどね」
そう言うと、紗耶は小さく溜息をついてから、視線をパソコンへと戻して黙々と作業に取りかかった。