Labyrinth~愛に迷う~
そんな様子をみていたら正美は武田くんのことを好きなのかもしれないと一瞬思った。
8つも年上なわけだから弟みたいに思って可愛がってるだけかもしれないけれど。
「お店に女の子いっぱいいるじゃない?」
私は言った。
「この子がそんなことできると思う?」
その言い方は武田くんをバカにすると言うよりは庇っているような感じに聞こえた。
「うーん」
店での彼はコミュニケーションを拒絶しているように見える。同世代同士で楽しそうにしているのもあまり見たことはない。
「武田は年上がいいんだって。ね、そうなんでしょ?」
正美が聞いた。
「うん。」
「そうなんだ。年上がいいのか。ふぅん。」
「年上でもおばさんは却下。」
「却下か。却下されちゃったよ。」
傷ついたフリをしてみた。
「あ、川島さんはセーフ。おばさんじゃないから。」
「セーフね。ありがと」
「ちょっと、 私はどうなのよ?」
正美がなかなかの熱量で聞いた。
「正美は子持ちだろ?恋愛もないだろ?」
「子供いたって恋愛くらいするよ、私だって。」
正美は傷ついたように言った。
年上が好きというより彼のコミュニケーション能力が足らない分を年上の相手だと彼に代わってフォローしてくるから楽なんだろうと思った。
武田くんは正美に甘えているのに気づいていない。
職場では他人を寄せ付けないような空気を発しているけれど、実は彼は甘えたがりなんだなと2人を見ていて思った。
8つも年上なわけだから弟みたいに思って可愛がってるだけかもしれないけれど。
「お店に女の子いっぱいいるじゃない?」
私は言った。
「この子がそんなことできると思う?」
その言い方は武田くんをバカにすると言うよりは庇っているような感じに聞こえた。
「うーん」
店での彼はコミュニケーションを拒絶しているように見える。同世代同士で楽しそうにしているのもあまり見たことはない。
「武田は年上がいいんだって。ね、そうなんでしょ?」
正美が聞いた。
「うん。」
「そうなんだ。年上がいいのか。ふぅん。」
「年上でもおばさんは却下。」
「却下か。却下されちゃったよ。」
傷ついたフリをしてみた。
「あ、川島さんはセーフ。おばさんじゃないから。」
「セーフね。ありがと」
「ちょっと、 私はどうなのよ?」
正美がなかなかの熱量で聞いた。
「正美は子持ちだろ?恋愛もないだろ?」
「子供いたって恋愛くらいするよ、私だって。」
正美は傷ついたように言った。
年上が好きというより彼のコミュニケーション能力が足らない分を年上の相手だと彼に代わってフォローしてくるから楽なんだろうと思った。
武田くんは正美に甘えているのに気づいていない。
職場では他人を寄せ付けないような空気を発しているけれど、実は彼は甘えたがりなんだなと2人を見ていて思った。