Labyrinth~愛に迷う~
「8:59」
デジタル表示を確認した。「ふぅー」と大きく息をつきながらIDをスキャンした。間に合った。
3階のロッカールームから2階まで駆け降りてきた私は大きく息をはいた拍子に咳き込み始めた。咳喘息特有の変な音の咳が出た。
「大丈夫?」
スポーツ担当の松尾マネージャーが声をかけてきた。
「おはようございます。大丈夫ですよ。
ちょっと焦って走ったから。」
苦笑いしながら返事した。松尾さんも私に合わせて笑顔を見せると事務所から出ていった。
「川島さん!」
後ろから呼びかけられた。
デジタル表示を確認した。「ふぅー」と大きく息をつきながらIDをスキャンした。間に合った。
3階のロッカールームから2階まで駆け降りてきた私は大きく息をはいた拍子に咳き込み始めた。咳喘息特有の変な音の咳が出た。
「大丈夫?」
スポーツ担当の松尾マネージャーが声をかけてきた。
「おはようございます。大丈夫ですよ。
ちょっと焦って走ったから。」
苦笑いしながら返事した。松尾さんも私に合わせて笑顔を見せると事務所から出ていった。
「川島さん!」
後ろから呼びかけられた。