Labyrinth~愛に迷う~
正美の思い
「もう晩御飯は1人の日はうちでみんなで食べることにしなよ。」
正美が誘ってくれたので、それ以来誰かの都合が悪かったりしない夜は正美の家に集まって食事をした。
はじめのうちは武田くんと一緒に中尾くんも来ていたが彼女が出来ると来なくなった。
ある時、例によって武田くんは正美の家でまたごろ寝をしてしまった。私は呆れてみていた。
「こんなふうに寝ちゃって泊まったの?」
「うん。」
正美は寝てしまった武田くんを愛おしげに見ながら微笑んでいた。見つめる目に特別な感情が宿っているのを私の前で隠そうともしない。
「武田くんが好き?」
「うん。」
正美は素直に認めた。
「泊まった時もなんにもないの。ただ寝ちゃって。私はちょっと期待してたんだけどさ。」
軽い調子で正美は言った。私は黙って聞いていた。
「変?」
「変じゃないよ。」
正美は私に応援してもらいたいんだろう。でも・・・
彼は幼なすぎるし、正美のことを女として意識したことないんだろう。
もし付き合ったにしろ正美は気まぐれに振り回されて傷つきそうな気がする。
こんなに年下の彼のようなタイプと付き合うならそれなりの覚悟が必要だろう。
「茨の道かもしれないね。でも好きなんでしょ?」
それしか言えなかった。
正美が誘ってくれたので、それ以来誰かの都合が悪かったりしない夜は正美の家に集まって食事をした。
はじめのうちは武田くんと一緒に中尾くんも来ていたが彼女が出来ると来なくなった。
ある時、例によって武田くんは正美の家でまたごろ寝をしてしまった。私は呆れてみていた。
「こんなふうに寝ちゃって泊まったの?」
「うん。」
正美は寝てしまった武田くんを愛おしげに見ながら微笑んでいた。見つめる目に特別な感情が宿っているのを私の前で隠そうともしない。
「武田くんが好き?」
「うん。」
正美は素直に認めた。
「泊まった時もなんにもないの。ただ寝ちゃって。私はちょっと期待してたんだけどさ。」
軽い調子で正美は言った。私は黙って聞いていた。
「変?」
「変じゃないよ。」
正美は私に応援してもらいたいんだろう。でも・・・
彼は幼なすぎるし、正美のことを女として意識したことないんだろう。
もし付き合ったにしろ正美は気まぐれに振り回されて傷つきそうな気がする。
こんなに年下の彼のようなタイプと付き合うならそれなりの覚悟が必要だろう。
「茨の道かもしれないね。でも好きなんでしょ?」
それしか言えなかった。