恋に落ちた瞬間、打ち上がったんだ
隣に座るリクは、期待でいっぱいの眼差しを私に向けてきた。
私はリクを見つめ返して頷き、それからプランナーさんに返事をした。
「はい、お願いします」
ここまではよかったのだ。
そう、ここからだ。始まったのは……
「あと夜でもできますか?」
はあ? 夜だあ?
2次会ならわかる。でも挙式と披露宴を夜におこなうなんて、聞いたことがないんだけど?
「ナイトウェディングですね。もちろん可能です」
「そ、そうなんですか?」
プランナーさんがあっさり頷いたので、私は意を唱える機会を逸してしまった。
プランナーさんがすかさず出してくれたのは、オレンジ色のライトが幻想的なフォトだった。
私はそれに見入ってしまった。
遠方から参列してくれるゲストは日帰りできないかもしれない。
でもこれは楽しんでもらえそう……