旦那様は仏様 ~もっとイチャイチャしたいんです~
聡一は料理し慣れているだけあって、さすがの手際だ。調理方法を指示すれば、迷うことなく進めてくれる。付け合わせの野菜スープも同時進行で作っているが、二人で作業すればあっという間に出来上がっていく。そして、いよいよ目的のチャーハンの味付けをするという段階にまで至り、美咲は興味深げに眺める聡一に思わずくすりと笑った。本当に知りたかったらしい。
「あー、このだしパックを利用されていたんですね。言われてみれば焼きあごの風味がありますね」
「これ使うと簡単に味が整うから楽なんですよ」
「確かにこれ自体にいろいろなものが含まれていますし、優秀な調味料ですね」
「はい。塩味もあるから別で塩を振る必要もないですし、結構幅広く使えますよ。って、全部母の受け売りなんですけどね」
美咲の料理の腕前は全部母仕込みである。実家暮らしだからと甘えさせてはくれず、いろいろと仕込まれたわけだが、今となってはしっかりと教えてくれていた母に感謝するばかりだ。
「あー、このだしパックを利用されていたんですね。言われてみれば焼きあごの風味がありますね」
「これ使うと簡単に味が整うから楽なんですよ」
「確かにこれ自体にいろいろなものが含まれていますし、優秀な調味料ですね」
「はい。塩味もあるから別で塩を振る必要もないですし、結構幅広く使えますよ。って、全部母の受け売りなんですけどね」
美咲の料理の腕前は全部母仕込みである。実家暮らしだからと甘えさせてはくれず、いろいろと仕込まれたわけだが、今となってはしっかりと教えてくれていた母に感謝するばかりだ。