旦那様は仏様 ~もっとイチャイチャしたいんです~
「いいえ。あなたは全身で伝えてくれていましたよ。ちゃんと好意を持ってくれているとわかっていました。ただ、あなたにとっては初めての交際で、恋に恋しているような状態かもしれないとは思いました」
「え、ちゃんと最初から好きです。恋に恋してたわけじゃないです。だって、お見合い写真を見たときから聡一さんのこと気になってましたし、お見合いの時点でかなり好きになっていました」
「美咲さん……同じだったんですね。私もあなたの写真に惹かれたんですよ? そして、お見合いを経てあなたにはっきりとした好意を抱きました。私たちは出会うべくして出会ったのかもしれませんね」
聡一の言葉に美咲は驚きで目を見開いた。まさか聡一もそんなに早くから好意を抱いてくれていただなんて夢にも思わなかった。聡一の言う通り出会うべくして出会ったのだろう。
「ふふ、そうですね。私にとって聡一さんは運命の人だから」
「あなたって人は。本当にかわいすぎて困ります。それに引き替え私は……好きの言葉すら言わないひどい夫ですみません」
「ひどくないです!」
美咲は勢いよく否定した。聡一がひどいわけない。彼は十分すぎるくらい愛の言葉を囁いてくれていた。経験のない美咲でもはっきりわかるほどだったのだから。
「だって、私を好いてくれてるってわかってました。好きって言葉は使わなくても、それ以上の言葉で教えてくれたから。むしろ好きって言われてないことにずっと気づいてませんでしたから……」
「それは必死だったからですよ。想いを伝えたくて。あなたを繋ぎとめたくて。今日まであなたが離れていかなくて本当によかった」
「そんなの当たり前です。だって、聡一さんのこと大好きなんですから」
「はい。私も大好きですよ。本当は私も結婚一周年の日にすべてを打ち明けるつもりでした。信じてくれますかと。ですが、あなたに先を越されてしまいましたね。本当に不甲斐ないかぎりです」
次元は違えど、同じ悩みを抱えて、同じことをしようとしていただなんて、なんだかおかしくて美咲は思わず笑ってしまった。
「え、ちゃんと最初から好きです。恋に恋してたわけじゃないです。だって、お見合い写真を見たときから聡一さんのこと気になってましたし、お見合いの時点でかなり好きになっていました」
「美咲さん……同じだったんですね。私もあなたの写真に惹かれたんですよ? そして、お見合いを経てあなたにはっきりとした好意を抱きました。私たちは出会うべくして出会ったのかもしれませんね」
聡一の言葉に美咲は驚きで目を見開いた。まさか聡一もそんなに早くから好意を抱いてくれていただなんて夢にも思わなかった。聡一の言う通り出会うべくして出会ったのだろう。
「ふふ、そうですね。私にとって聡一さんは運命の人だから」
「あなたって人は。本当にかわいすぎて困ります。それに引き替え私は……好きの言葉すら言わないひどい夫ですみません」
「ひどくないです!」
美咲は勢いよく否定した。聡一がひどいわけない。彼は十分すぎるくらい愛の言葉を囁いてくれていた。経験のない美咲でもはっきりわかるほどだったのだから。
「だって、私を好いてくれてるってわかってました。好きって言葉は使わなくても、それ以上の言葉で教えてくれたから。むしろ好きって言われてないことにずっと気づいてませんでしたから……」
「それは必死だったからですよ。想いを伝えたくて。あなたを繋ぎとめたくて。今日まであなたが離れていかなくて本当によかった」
「そんなの当たり前です。だって、聡一さんのこと大好きなんですから」
「はい。私も大好きですよ。本当は私も結婚一周年の日にすべてを打ち明けるつもりでした。信じてくれますかと。ですが、あなたに先を越されてしまいましたね。本当に不甲斐ないかぎりです」
次元は違えど、同じ悩みを抱えて、同じことをしようとしていただなんて、なんだかおかしくて美咲は思わず笑ってしまった。