旦那様は仏様 ~もっとイチャイチャしたいんです~
「すみません。きっとあなたを不安にさせていましたね。あなたを傷つけるのが怖いからと私が臆病になっていたばかりに」
「あ、そういうことじゃないです。聡一さんが一人で頑張る必要はなかったって言いたかったんです。言ってくれれば私も少しずつでも応えられたかなって。それに不安にはなってないですよ。ただ、そのモヤモヤしてたっていうか、イチャイチャしたいのになとは思ってました」
「そのモヤモヤも苦しかったでしょう? 私がもっと勇気を出していれば、あなたにそんな思いはさせずに済みました。本当に不出来な夫で申し訳ありません」
卑下しすぎだ。聡一が不出来だなんて、世の中にいる人間全員が不出来になってしまう。
「もう、聡一さんは不出来でもないです! 立派すぎて困るくらいです」
「それは美咲さんが寛大だからです」
「いいえ、聡一さんは素晴らしい人なんです。それに、そもそも私がしてもらう前提なのがおかしいんです」
「うん?」
「モヤモヤしたって自分からあれしたい、これしたいって言えば済む話です。自分からは何もしないで、してくれないってぼやくのは違うなって気づきました……だから、本当は自分で頑張らないといけないって思ってました。でも、全然それができなくて、私のほうこそダメな人間です」
千佳と話しているうちに、ちゃんと自分で動かないとだめなのだと気づかされたのだ。ただ、気づいたところでちっとも上手くはできなかったが。
「あ、そういうことじゃないです。聡一さんが一人で頑張る必要はなかったって言いたかったんです。言ってくれれば私も少しずつでも応えられたかなって。それに不安にはなってないですよ。ただ、そのモヤモヤしてたっていうか、イチャイチャしたいのになとは思ってました」
「そのモヤモヤも苦しかったでしょう? 私がもっと勇気を出していれば、あなたにそんな思いはさせずに済みました。本当に不出来な夫で申し訳ありません」
卑下しすぎだ。聡一が不出来だなんて、世の中にいる人間全員が不出来になってしまう。
「もう、聡一さんは不出来でもないです! 立派すぎて困るくらいです」
「それは美咲さんが寛大だからです」
「いいえ、聡一さんは素晴らしい人なんです。それに、そもそも私がしてもらう前提なのがおかしいんです」
「うん?」
「モヤモヤしたって自分からあれしたい、これしたいって言えば済む話です。自分からは何もしないで、してくれないってぼやくのは違うなって気づきました……だから、本当は自分で頑張らないといけないって思ってました。でも、全然それができなくて、私のほうこそダメな人間です」
千佳と話しているうちに、ちゃんと自分で動かないとだめなのだと気づかされたのだ。ただ、気づいたところでちっとも上手くはできなかったが。