旦那様は仏様 ~もっとイチャイチャしたいんです~
自宅までの帰り道、美咲は大満足で笑顔を浮かべていたのだが、なぜか聡一が少しだけ困ったような表情をして美咲に顔を向けてきた。どうしたのだろうかと美咲が首を傾げると、聡一は静かに話しかけてきた。
「美咲さん。もしかしてこういうお出かけお好きですか?」
お出かけが好きかと言われると難しい。美咲は出かけるのが好きなのではなくて、誰かと出かけるのが好きなのだ。
「あー……そうですね。一人だとあまりですが、誰かと一緒に出かけるのは好きですよ」
「そうでしたか……私と一緒でも楽しかったですか?」
「え、当たり前じゃないですか。とっても楽しかったです!」
聡一とのお出かけが楽しくなかったなんて思われたくない。美咲は力強くそう返事した。
「そうですか。私もとても楽しかったです。美咲さん……今まで我慢していましたか?」
「え?」
「本当はもっとこういうお出かけがしたかったのではないですか?」
彼が何を言いたいのかわかった。きっと気にしているのだ。これまで美咲をデートに誘わなかったことを悔いているに違いない。でも、美咲がデートしたいと言ったことはないのだから、彼が責められるいわれなどないだろう。聡一を責めるようなことはしたくなくて、美咲は彼の問いに上手く言葉を返せなかった。
「それは……」
「すみません。私からもっと誘うべきでしたね。家にいるほうがお好きだと伺ってたものですから、てっきりこういうのは苦手なものだとばかり……もっとあなたの望みを聞いてあげればよかったですね」
「……ふふっ、ふふふ。あははは」
美咲は聡一のその台詞に思わず笑ってしまった。だって、彼が美咲とまったく同じことを考えていたのだから。
「美咲さん?」
「すみません。私も同じこと思ってたんです。聡一さんはこういうの苦手かもしれないって。私ももっと早くにお誘いすればよかったです」
「美咲さん……やはりあなたは本当に素敵な方ですね。あなたといると心が満たされます」
美咲は彼のその言葉に頬を紅潮させた。美咲だって聡一といれば心満たされる。同じ気持ちでいられることが本当に嬉しい。
「私はあなたと家で二人で過ごす時間もとても好きなのですが、また今度一緒にお出かけもしましょうか」
「聡一さん……はい、ぜひ」
「今度は私からデートにお誘いしますね」
「……はい、楽しみにしています」
二人の距離が一歩近づいた瞬間だった。
「美咲さん。もしかしてこういうお出かけお好きですか?」
お出かけが好きかと言われると難しい。美咲は出かけるのが好きなのではなくて、誰かと出かけるのが好きなのだ。
「あー……そうですね。一人だとあまりですが、誰かと一緒に出かけるのは好きですよ」
「そうでしたか……私と一緒でも楽しかったですか?」
「え、当たり前じゃないですか。とっても楽しかったです!」
聡一とのお出かけが楽しくなかったなんて思われたくない。美咲は力強くそう返事した。
「そうですか。私もとても楽しかったです。美咲さん……今まで我慢していましたか?」
「え?」
「本当はもっとこういうお出かけがしたかったのではないですか?」
彼が何を言いたいのかわかった。きっと気にしているのだ。これまで美咲をデートに誘わなかったことを悔いているに違いない。でも、美咲がデートしたいと言ったことはないのだから、彼が責められるいわれなどないだろう。聡一を責めるようなことはしたくなくて、美咲は彼の問いに上手く言葉を返せなかった。
「それは……」
「すみません。私からもっと誘うべきでしたね。家にいるほうがお好きだと伺ってたものですから、てっきりこういうのは苦手なものだとばかり……もっとあなたの望みを聞いてあげればよかったですね」
「……ふふっ、ふふふ。あははは」
美咲は聡一のその台詞に思わず笑ってしまった。だって、彼が美咲とまったく同じことを考えていたのだから。
「美咲さん?」
「すみません。私も同じこと思ってたんです。聡一さんはこういうの苦手かもしれないって。私ももっと早くにお誘いすればよかったです」
「美咲さん……やはりあなたは本当に素敵な方ですね。あなたといると心が満たされます」
美咲は彼のその言葉に頬を紅潮させた。美咲だって聡一といれば心満たされる。同じ気持ちでいられることが本当に嬉しい。
「私はあなたと家で二人で過ごす時間もとても好きなのですが、また今度一緒にお出かけもしましょうか」
「聡一さん……はい、ぜひ」
「今度は私からデートにお誘いしますね」
「……はい、楽しみにしています」
二人の距離が一歩近づいた瞬間だった。