旦那様は仏様 ~もっとイチャイチャしたいんです~
順番が回ってきてコースターに乗り込むと、美咲はアトラクションにではなく、すぐ隣に聡一が座っている状況に少しだけ鼓動を速めた。聡一はここに来てもまだなお微笑んでいる。なんだかミスマッチ感がすごいが、聡一に不快な表情が見られなくて、美咲はそのことに少しだけ胸を撫でおろした。
いざコースターが動きはじめると、さすがに聡一のほうを見ているだけの余裕はなくて、急降下したり、ぐるりと回転するそのスリルをひたすら味わった。目の前に乗っている千佳と田口は終始騒いで楽しそうにしているが、隣の聡一は一声も発さない。美咲も声を出すタイプではないが、聡一は本当に大丈夫だっただろうかと心配になる。コースターが元の位置までゆっくりと移動する中、美咲が聡一の表情をそっと覗き込めば、彼は乗る前と変わらずにまったく同じ微笑みを浮かべていた。
「聡一さん、大丈夫でしたか?」
「はい、大丈夫ですよ。久しぶりの感覚に年甲斐もなくワクワクしてしまいました」
聡一は思った以上に楽しんでいたらしい。その予想外の台詞に美咲は思わず笑ってしまった。なんだか聡一が少しだけはしゃいでいるように見えてかわいかったのだ。
いざコースターが動きはじめると、さすがに聡一のほうを見ているだけの余裕はなくて、急降下したり、ぐるりと回転するそのスリルをひたすら味わった。目の前に乗っている千佳と田口は終始騒いで楽しそうにしているが、隣の聡一は一声も発さない。美咲も声を出すタイプではないが、聡一は本当に大丈夫だっただろうかと心配になる。コースターが元の位置までゆっくりと移動する中、美咲が聡一の表情をそっと覗き込めば、彼は乗る前と変わらずにまったく同じ微笑みを浮かべていた。
「聡一さん、大丈夫でしたか?」
「はい、大丈夫ですよ。久しぶりの感覚に年甲斐もなくワクワクしてしまいました」
聡一は思った以上に楽しんでいたらしい。その予想外の台詞に美咲は思わず笑ってしまった。なんだか聡一が少しだけはしゃいでいるように見えてかわいかったのだ。