旦那様は仏様 ~もっとイチャイチャしたいんです~
千佳たちと別れ、美咲と聡一は駅から家までの道を並んで歩いていた。美咲はもう一度手を繋ぎたい気持ちが湧いてきて、彼の手に何度も視線を向けてしまう。やはり覚悟を決めて自分からいくべきかと悩んでいたら、聡一がクスっと笑って、美咲に手を差し伸べてきた。
「美咲さん。手を繋ぎますか?」
聡一は何でもお見通しなのだろうか。美咲は声には出さずに静かにこくりと頷いた。聡一はそれを確認するとそっと美咲の手に聡一の手を重ねてくれた。やはり温かくて大きくてとても安心する。今日初めて繋いだはずなのに、そうしているのがなんだか当たり前のような気がしてくる。もちろんドキドキとして恥ずかしい気持ちもあるけれど、それ以上に彼の温度を直に感じられるのはとても心地よかった。
「あなたと手を繋ぐことができて、私はとても幸せですよ」
手のぬくもりだけでなく、聡一のその言葉にも胸が温かくなる。聡一がこうやって言葉にしてくれるから美咲はいつも安心できる。彼の言葉はいつだって美咲の不安や戸惑いを消し去ってくれるのだ。
「……私も。私も幸せです」
「では、これからこうして一緒に歩いているときは、手を繋ぎましょうか」
「え?」
「繋いでくれますか?」
「……はい!」
「ふふっ、ありがとうございます。とても嬉しいです」
「私も嬉しいです」
美咲は嬉しいのだという気持ちを込めて、ちょっとだけ繋いでいた手に力を込めたのだった。
「美咲さん。手を繋ぎますか?」
聡一は何でもお見通しなのだろうか。美咲は声には出さずに静かにこくりと頷いた。聡一はそれを確認するとそっと美咲の手に聡一の手を重ねてくれた。やはり温かくて大きくてとても安心する。今日初めて繋いだはずなのに、そうしているのがなんだか当たり前のような気がしてくる。もちろんドキドキとして恥ずかしい気持ちもあるけれど、それ以上に彼の温度を直に感じられるのはとても心地よかった。
「あなたと手を繋ぐことができて、私はとても幸せですよ」
手のぬくもりだけでなく、聡一のその言葉にも胸が温かくなる。聡一がこうやって言葉にしてくれるから美咲はいつも安心できる。彼の言葉はいつだって美咲の不安や戸惑いを消し去ってくれるのだ。
「……私も。私も幸せです」
「では、これからこうして一緒に歩いているときは、手を繋ぎましょうか」
「え?」
「繋いでくれますか?」
「……はい!」
「ふふっ、ありがとうございます。とても嬉しいです」
「私も嬉しいです」
美咲は嬉しいのだという気持ちを込めて、ちょっとだけ繋いでいた手に力を込めたのだった。