旦那様は仏様 ~もっとイチャイチャしたいんです~
第五章 甘えてみたい
休日の今日、美咲はいつもよりちょっとだけボーイッシュな格好をしていた。聡一が動物園デートに誘ってくれたからだ。汚れてもいいようにジーンズを履き、ドルマンスリーブのTシャツを合わせている。そして、日差しよけにキャップを被っていた。
「ああ、美咲さんはそういう服装もよくお似合いですね」
「そうですか? ふふふ、ありがとうございます」
「とてもキュートですよ。かわいいあなたを抱きしめてもいいですか?」
「……はい」
聡一はいつものように優しく抱きしめてくれる。やはり聡一との抱擁は心地よくてたまらない。美咲も当たり前のように彼の背に腕を回した。
「いけませんね。美咲さんがかわいすぎて、このまま腕の中に閉じ込めてしまいたくなります」
「聡一さん……!」
美咲は思わずたしなめるように声を上げたものの、むしろウェルカムだな、なんて心の中で思っていた。
「ふふっ、今日は楽しみにしていたデートですからね。閉じ込めるのはまたの機会にして、予定通り出かけましょう」
さらに翻弄してくる聡一に、美咲はちょっとだけ怒ったようにしてみせた。けれど、優しく微笑む聡一を前にすれば、すぐに笑みを隠しきれなくなって、結局美咲もにこにことしながら聡一と共に動物園へ向けて出発したのだった。もちろんしっかりと手を繋いで。
「ああ、美咲さんはそういう服装もよくお似合いですね」
「そうですか? ふふふ、ありがとうございます」
「とてもキュートですよ。かわいいあなたを抱きしめてもいいですか?」
「……はい」
聡一はいつものように優しく抱きしめてくれる。やはり聡一との抱擁は心地よくてたまらない。美咲も当たり前のように彼の背に腕を回した。
「いけませんね。美咲さんがかわいすぎて、このまま腕の中に閉じ込めてしまいたくなります」
「聡一さん……!」
美咲は思わずたしなめるように声を上げたものの、むしろウェルカムだな、なんて心の中で思っていた。
「ふふっ、今日は楽しみにしていたデートですからね。閉じ込めるのはまたの機会にして、予定通り出かけましょう」
さらに翻弄してくる聡一に、美咲はちょっとだけ怒ったようにしてみせた。けれど、優しく微笑む聡一を前にすれば、すぐに笑みを隠しきれなくなって、結局美咲もにこにことしながら聡一と共に動物園へ向けて出発したのだった。もちろんしっかりと手を繋いで。