敏腕社長との秘密の身ごもり一夜~身を引くはずが、迎えにきた御曹司に赤ちゃんごと溺愛されました~
でも、もし自分の血を引く子がいるとしたら、彼は放っておかないだろう。
ともかく、私に今できることは、祖父母への謝罪だった。正座から頭を下げ、私は言った。
「おじいちゃん、おばあちゃん、巻き込んでしまってごめんなさい。岩切さんには私から連絡して、実家には来ないように言います」
「どうするんだ。おまえは会うのか? 大地のことを言うのか?」
祖父の問いに首を左右に振る。
「会わないし、大地のことも言わない。……結婚のご予定のある人だったから……、私と大地の存在は岩切家には邪魔だと思う」
祖母が目を見開き、悲しそうな顔をした。祖父がため息をつく。
「あの野郎、昼間来た時ぶん殴ってやればよかった。可愛い孫娘をもてあそびやがって」
祖父の怒りの言葉に私はなおも首を振る。
「私が悪かったの。あの人のことが好きだから、一度だけ誘いに乗ってしまった。私が悪い。大地を産んだのも私の我儘」
ただ、私だけが納得しているこの事実を要さんが変えようとしているなら問題がある。私は彼と話さなければならないだろう。
もう連絡をしないでほしい。もう関わらずにいてほしい。
既婚者がかつて情けをかけた女を追いかけてはいけないのだから。
ともかく、私に今できることは、祖父母への謝罪だった。正座から頭を下げ、私は言った。
「おじいちゃん、おばあちゃん、巻き込んでしまってごめんなさい。岩切さんには私から連絡して、実家には来ないように言います」
「どうするんだ。おまえは会うのか? 大地のことを言うのか?」
祖父の問いに首を左右に振る。
「会わないし、大地のことも言わない。……結婚のご予定のある人だったから……、私と大地の存在は岩切家には邪魔だと思う」
祖母が目を見開き、悲しそうな顔をした。祖父がため息をつく。
「あの野郎、昼間来た時ぶん殴ってやればよかった。可愛い孫娘をもてあそびやがって」
祖父の怒りの言葉に私はなおも首を振る。
「私が悪かったの。あの人のことが好きだから、一度だけ誘いに乗ってしまった。私が悪い。大地を産んだのも私の我儘」
ただ、私だけが納得しているこの事実を要さんが変えようとしているなら問題がある。私は彼と話さなければならないだろう。
もう連絡をしないでほしい。もう関わらずにいてほしい。
既婚者がかつて情けをかけた女を追いかけてはいけないのだから。