敏腕社長との秘密の身ごもり一夜~身を引くはずが、迎えにきた御曹司に赤ちゃんごと溺愛されました~
車に戻り、エンジンをかけると要さんが助手席でペットボトルを開けた。
「高垣、この後は本社で会議だったよな」
「本社には戻りますが、夕方の会議がリスケになりました。明日の朝だそうです」
「急だな」
「社長が外出先から戻れないそうですよ。今日は朝から、埼玉工場に行かれています」
要さんは少し笑って言った。
「工場長に夕食でもと誘われたんだろう。親父は会食やパーティーが大好きだ」
「要さんもお好きじゃないですか」
「俺は付き合いで仕方なくだよ」
車を発進させながら、私は付け足して言う。
「もともと今日は猪川家のパーティーにお呼ばれだったのではないですか? 会議が延期なのですから、婚約者のところに行くべきでは?」
「高垣、この後は本社で会議だったよな」
「本社には戻りますが、夕方の会議がリスケになりました。明日の朝だそうです」
「急だな」
「社長が外出先から戻れないそうですよ。今日は朝から、埼玉工場に行かれています」
要さんは少し笑って言った。
「工場長に夕食でもと誘われたんだろう。親父は会食やパーティーが大好きだ」
「要さんもお好きじゃないですか」
「俺は付き合いで仕方なくだよ」
車を発進させながら、私は付け足して言う。
「もともと今日は猪川家のパーティーにお呼ばれだったのではないですか? 会議が延期なのですから、婚約者のところに行くべきでは?」